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2018年4月22日 (日)

どうしても追加で書かなければと思う事

拙著「ババア★レッスン」が4月19日に発売された。

原稿自体は昨年末に全て書き上げてたので、「あの事」について書いたのは、
多分もう半年くらい前になるだろうか。
「あの事」とは、写真家のアラーキーさんの事である。
「私が20代の頃、アラーキーのミューズと呼ばれてた女性達の存在は最強だった」的な、
そういう内容の文章を書いたのだ。

私がこの本の中で書いてるミューズは、「KaoRiさん」の事ではありません。
誤解を招く恐れがあるので、ここでお断りさせて頂きます。
(今回、こういう事を書くにあたって、「便乗」と受け止められてしまいそうですが、
絶対にそういうわけではないという事をご理解下さい)

今年4月の頭に、KaoRiさんの告発がネット上で公開されて、
私の中で衝撃が走った。
「事実はこうだったんだよ」という事を目の前に突きつけられて、アワアワしちゃって、
なんというか、穴があったら入りたいような気持ちになってしまったのだ。
何しろ、20代の若かりし頃の私には「アラーキーのミューズ」なんて、
とんでもなくキラキラした存在だったので。
私だけでなく、当時のサブカル女子達はみんなそんなふうに憧れてたんじゃないだろうか。
大昔、ガロのパーティで「最近、荒木さん(私の事)撮ってくれないの、プンプン!」と
拗ねてる女性に会った事もある。
また、別のパーティで遭遇した、「SMスナイパーでアラーキーのモデルをやった」という女の子は、
不思議オーラ全開で、特権意識の塊のように、私には見えた。
本当に、彼女達の存在は私には、ものすごく特別なものに見えたのだ。

時は流れ、私も、結婚だの離婚だの出産や育児なんかやらかしてたら、
アラーキーの事はすっかり忘れてしまってた。
「ダレソレがミューズ」とか、そういう事は、もうどーでもよくなっていたのである。
KaoRiさんの事も、今回の告発で初めて知った。
全文を読んで、私の中にあった、
「アラーキーのミューズは、きっと周囲の人達に、とんでもなくチヤホヤされてるに違いない」
という思い込みは、木っ端微塵に砕け散った。
そして自分の、「自意識過剰で無知だった子娘時代」を、とんでもなく恥ずかしく思った。
なんだか「今までごめんなさい」という感情まで沸き起こったほどである。

で、サムソン高橋さんに「元モデルの湯沢京ちゃんもそうだよ」と、聞いて驚いた。
オリーブモデルで一世を風靡した湯沢京、現在美術家の湯沢薫さん。
アラーキーのセクハラがきっかけで、モデルを引退してたなんて、全く知らなかった。
何年も前に、彼女のフェイスブック上で、それに関する告発文が出てたらしいけど、
ぜんぜん耳に入ってこなかったってどーゆーこった??

昨今の、世間でのセクハラ問題、テレビやニュースでバンバンやってるけど、
アラーキーに関しては、何も、一切触れられてない。
ネット上だけでしか、話題になってない。なんで?権力?
結局、時の流れとともに、ウヤムヤにされて終わる、のだろうか?
湯沢さんの告発が、あまり世間に広まらなかったように。

アラーキーの写真集の過去の評判は「大絶賛」だったと思う。
けど、告発文が世に出回ったら、一夜にして「キモい」に成り下がった。
なんだか、今時の若者で知らない人達も多いみたいだし。
当時、アラーキーのミューズと呼ばれてた女性達って、今、何やってるのかな。
なんだか「終焉」という言葉が頭をよぎる。
「あの時代は終わった」みたいな。
私も、四捨五入すれば50歳だ。
人の事を羨ましがってばかりいた自分に「サヨウナラ」しなければと切に思う。

KaoRiさん、湯沢さんの心に平穏が訪れる事を祈ります。


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