« 2009年6月 | トップページ

2018年4月

2018年4月29日 (日)

足の裏・・・・って!

その日私は退屈だった。
原稿を描かなければならないのに、ダラダラとYouTubeをタレ流して観ていた。
そこで。
私はとんでもない動画に出くわした。それが、これだ。
https://www.youtube.com/channel/UCpikpcPcoDU_rugUYIIpf_w
「足の裏から人間になるには」

・・・一体何の動画だよというタイトルなのだが、
実はこれ、とても有名な美容系YouTubeなんだそうである。
動画作成のご本人曰く「自分、足の裏みたいな、のぺらっとした顔をしてる」ので、
「詐欺メイクで可愛くなろう!!」という企画のシロモノ。
それこそ「ガチのどすっぴん」から「フルメイク後、髪を巻いて完了〜♬」
までの状態を、懇切丁寧な説明をまぶし込みながら撮影している。
「足の裏的には、このコンシーラーがベストコスメですよ〜!!」
などと、真似したくなる情報がてんこもり。
・・・にしても。

「自分の事を『足の裏』と呼ぶ女・・・」
私の心は驚愕した。
今だかつて、そんな女がいただろうか、アイアム足の裏。マイネームイズ足の裏。
けれど、己を「足の裏呼ばわり」している割には、悲壮感ややるせなさは感じられない。
動画のムードは「ディズニー大好きな部屋の中で、ほんわか、ほっこり詐欺メイク♬」。
・・・・ここまで読んで、「だからその女のスッピンってどんな感じよ!!?」と、
激しく好奇心を掻きたてられた方も多いであろう・・・「足の裏」さんのどスッピン。

・・・・確かに重たい目元ではある。「何か機嫌でも悪いのか?」と、
うっかり思ってしまいそうな面構えではある。ご本人も「顔面偏差値が低い」とおっしゃっている。
しかし、肌はものすごくきれいである。そして、フェイスラインも美しい。
足の裏さん、頑張って8キロダイエットしたそうである。

足の裏さんの使うコスメは、ドラッグストアやバラエティショップで手に入るものが多い。
それこそ、セザンヌやキャンメイク、メイベリンなど。
そして、「重たい一重を二重にするために」そのために使うのが、ダイソーの絆創膏。
(これが一番、粘着力がいいらしい)
それを細ーくカットして瞼にあてがって二重にするのだ。
そこに、つけまつげをオンして、驚異の詐欺メイクがスタートする。
(ちなみに、足の裏さん曰く「二重の手術はコワイからしたくない」との事)

一連の「足の裏メイク」を観て、私はなんだか泣きそうになってしまった。
単純に「感動」したのだ。
私が尊敬するメイクアップアーティストの渡辺サブロオさんが、
「美しくあることは、自分も楽しめて、まわりの人を幸せにし、世の中に
大いに貢献するのです」と、おっしゃっているのだが、
その言葉通りのことを、足の裏さんは体現していたのである。
動画のコメント欄にも、「元気が出て穏やかになる!」
「努力家さん!」「喋り方や声に癒される、和む」「裏ちゃん、笑った顔可愛い!」
「私も頑張ります!!」などの圧倒的な支持が寄せられている。

さて。
この、足の裏さんの動画を観て、私は自分自身を激しく恥じた。
何故なら私は、今までずーっと自分に対して「文句ばっかり」だったからである。
とにかく、自己評価が低い。だからモノに頼りたくなって、
安いコスメより高いもんの方がいいだろうって思ってたし。
(散財したわりにはブスのまんま)

6月に49歳を迎える私は、鏡を見てガックリする事が
ここ数年激増している。そんなズダボロな所への、「足の裏・降臨」。
単純ではあるが、足の裏さんを見てたら、自分も文句ばっか言ってないで、
ため息ばっかついてないで、ちょっと頑張ってみよう、という気になったのだ。
「この子が『足の裏』だったら、アタシは『尻の穴』よ!!」
・・・・尻の穴から人間になるには。
「尻の穴的には、このくらいの年齢だったらファンデーションは薄めがオススメ!
出来るだけ姿勢良くしてないと老け込むし、顔もほっときゃタルむから、
毎日の顔面ベロ回し体操は必須!!」
ベロ回し体操は以前、取材がらみで3ヶ月やったけどこれ、タルミにすごい効く。
(けれど、取材漫画描き終えて、うっかりやめちまったのが悔やまれる)

てなわけで、最近の私は、めんどくさくとも、足の裏さんの事を思い出しながら、日々、
レロレロとベロ回し体操をやってるのである。

私から見て、足の裏さんは「かかとツルツルのすっごい綺麗な足の裏」って感じですね。

|

2018年4月22日 (日)

どうしても追加で書かなければと思う事

拙著「ババア★レッスン」が4月19日に発売された。

原稿自体は昨年末に全て書き上げてたので、「あの事」について書いたのは、
多分もう半年くらい前になるだろうか。
「あの事」とは、写真家のアラーキーさんの事である。
「私が20代の頃、アラーキーのミューズと呼ばれてた女性達の存在は最強だった」的な、
そういう内容の文章を書いたのだ。

私がこの本の中で書いてるミューズは、「KaoRiさん」の事ではありません。
誤解を招く恐れがあるので、ここでお断りさせて頂きます。
(今回、こういう事を書くにあたって、「便乗」と受け止められてしまいそうですが、
絶対にそういうわけではないという事をご理解下さい)

今年4月の頭に、KaoRiさんの告発がネット上で公開されて、
私の中で衝撃が走った。
「事実はこうだったんだよ」という事を目の前に突きつけられて、アワアワしちゃって、
なんというか、穴があったら入りたいような気持ちになってしまったのだ。
何しろ、20代の若かりし頃の私には「アラーキーのミューズ」なんて、
とんでもなくキラキラした存在だったので。
私だけでなく、当時のサブカル女子達はみんなそんなふうに憧れてたんじゃないだろうか。
大昔、ガロのパーティで「最近、荒木さん(私の事)撮ってくれないの、プンプン!」と
拗ねてる女性に会った事もある。
また、別のパーティで遭遇した、「SMスナイパーでアラーキーのモデルをやった」という女の子は、
不思議オーラ全開で、特権意識の塊のように、私には見えた。
本当に、彼女達の存在は私には、ものすごく特別なものに見えたのだ。

時は流れ、私も、結婚だの離婚だの出産や育児なんかやらかしてたら、
アラーキーの事はすっかり忘れてしまってた。
「ダレソレがミューズ」とか、そういう事は、もうどーでもよくなっていたのである。
KaoRiさんの事も、今回の告発で初めて知った。
全文を読んで、私の中にあった、
「アラーキーのミューズは、きっと周囲の人達に、とんでもなくチヤホヤされてるに違いない」
という思い込みは、木っ端微塵に砕け散った。
そして自分の、「自意識過剰で無知だった子娘時代」を、とんでもなく恥ずかしく思った。
なんだか「今までごめんなさい」という感情まで沸き起こったほどである。

で、サムソン高橋さんに「元モデルの湯沢京ちゃんもそうだよ」と、聞いて驚いた。
オリーブモデルで一世を風靡した湯沢京、現在美術家の湯沢薫さん。
アラーキーのセクハラがきっかけで、モデルを引退してたなんて、全く知らなかった。
何年も前に、彼女のフェイスブック上で、それに関する告発文が出てたらしいけど、
ぜんぜん耳に入ってこなかったってどーゆーこった??

昨今の、世間でのセクハラ問題、テレビやニュースでバンバンやってるけど、
アラーキーに関しては、何も、一切触れられてない。
ネット上だけでしか、話題になってない。なんで?権力?
結局、時の流れとともに、ウヤムヤにされて終わる、のだろうか?
湯沢さんの告発が、あまり世間に広まらなかったように。

アラーキーの写真集の過去の評判は「大絶賛」だったと思う。
けど、告発文が世に出回ったら、一夜にして「キモい」に成り下がった。
なんだか、今時の若者で知らない人達も多いみたいだし。
当時、アラーキーのミューズと呼ばれてた女性達って、今、何やってるのかな。
なんだか「終焉」という言葉が頭をよぎる。
「あの時代は終わった」みたいな。
私も、四捨五入すれば50歳だ。
人の事を羨ましがってばかりいた自分に「サヨウナラ」しなければと切に思う。

KaoRiさん、湯沢さんの心に平穏が訪れる事を祈ります。


|

2018年4月17日 (火)

若い頃は、狂ったように化粧品に投資していた。
というのも、とにかく「美肌」になりたかったから。
高校卒業後、上京してからの慣れない一人暮らしで、顔面ニキビヅラ地獄に陥った経験が、
私を「化粧品狂女」に仕立て上げたのだ。

1個1万円の洗顔石鹸を「清水の舞台から飛び降りる」・・・・なんて感覚皆無で、
やたらと目をギラギラさせながら買っていた。で、飽きるとまた次。
そんなふうに次から次へとジプシーするもんだから、
押入れの段ボールは化粧品で溢れかえってる有様だった。
化粧水や美容液、クリーム等など、私、今まで一体いくら化粧品にカネぶっ込んだんだか。
自称「何もしてない」のに「美肌」な女を憎みきってたなぁ、当時は(←ブス・メンタル)。

私がそんな「化粧品ケモノ道」からスッパリ足を洗ったのは、「着物」のせいである。
今年の6月で、着物にハマって丸2年になる。
自分の人生で、「ここにはある程度カネかけてもいい」
「しかしここは、もう締められるだけ締めたれ」
というのが、着物に出会ってハッキリしたというわけである。
とはいえ、アホみたいな金額を着物にぶっ込んでるわけではない。
映画「細雪」に出てくるみたいな着物、私、全く興味ないしなぁ。
木綿とか、家で洗濯できる着物が楽でいい。

で、そんな化粧品狂時代を歩んできた過去があるから、
今、この瞬間、私は驚いている。漫☆画太郎先生の漫画に出てきそうな顔で驚いている。

だって。

私、化粧品を「リピート買い」したのである。
こんだけ化粧品バカだった私が、リピート買いした商品・・・・それは。
ロート製薬の「50の恵」。
ドラッグストアで、確か千円くらい。詰め替え用は千円もしなかった。
その、千円もしないやつを、ポンプ式の容器に、漫☆画太郎先生的顔で、
ミュ〜〜〜・・・・と、絞り入れてたわけである。

「50の恵」・・・言わずと知れたババア向けコスメだが、この化粧品の初代ミューズは、
あの、松居一代であった。「あの」一代、である。
「ディオールのミューズがシャーリーズ・セロン」とか、そういうのと同じレベルで
語っていいものだろうか?
一代がCMでもったいぶった口ぶりで「50の恵み♬」と語る様を見るにつけ、
この化粧品に「よさげ!!」と胸をときめかす女はいるのか?と、私は訝しんでいた。

そんなふうに、「アンチ50の恵」だった私が、どうして、詰め替え用をリピートするまでのユーザーになったか。

ミューズが変わったのである。
50の恵・2代目ミューズ、沢口靖子。
靖子が一代に変わって、2代目を就任したのである。
「・・・・靖子だったら、使ってもいいかもしれない」
私の心は揺れた。
とにかく、化粧品に関してはもう、お金を使いたくなかった。
それで、まず、ネットで「50の恵」の評判を検索。
「今ままでSK-IIに散々カネをかけてたのがバカみたい!!」という、アットコスメの
口コミ(50代女)が私の背中を激しく押した。
思い立ったら吉日。
すぐさま私は、歩いて2分くらいのとこにあるドラッグストアに猛ダッシュで駆け込んだ。
そして、やおら「試用品」と書かれたコイツのポンプ部分をブシュっと押して、
ブツを手のひらにのせ。有無も言わさずグリグリと頬に刷り込んだ。
じっくりと馴染ませ、目を閉じて肌への浸透を確かめる・・・クワ!!(開眼)
「・・・これはイケるかもしれない・・・!!」

こうして、昨年の11月頃から使い始めた、ウチの「50」。
最近になってようやく使い終わったのである、なんともまぁ、コスパよし。
香りに好き嫌いが分かれるかもしれないが、本当にコレひとつで事足りる。

相性もあるかもしれないが、化粧品は「高ければいい」わけではない。
とりあえず私、沢口靖子がミューズでいる間は使い続けたいと思ってる。
そして、あと何年後になるだろうか、靖子の次を引き継ぐ、3代目ミューズが誰になるのか、
実はちょっと楽しみにしてたりするのである。

|

2018年4月15日 (日)

いきなり10年くらいすっ飛び抜けた

最初にこのブログを書き出してから、いきなり10年くらいがすっ飛び抜けた。
放置してからどんくらいたっただろう。
何故また書く気になったもんだか。
この心境の変化は何か?といえば、子供らが皆、ある程度成長して、精神的な余裕が生まれたからかもしれない。それしかない。ほんとに、光陰矢の如し、である。

子供、4人いるうちの一番上の長女は、4月に大学生になった。
その次は、長男が5年生、次男3年、次女1年。
私はもうすぐ、6月がきたら、あー、49歳である。49歳ってどういうこった。
私は、初めて小学校に行った日の事を今でも覚えている。
初めての登校日、家を出る時に母が「鏡を見ていきなさい」と、小さい卓上鏡を渡してきて、なんか、髪の毛とかなおした。
そして、汽車に乗って(田舎だったので、集団登校で、汽車で隣町の学校に行ってたのだ)
学校の玄関の下駄箱が「なんかクレヨンのにおいがする」と思った事。
そういう事が、何故か「つい、このあいだ」みたいな気がするんだけど、
夫が言うには「それってだから老化だよ」らしい。
トシとると、大昔の事が、ついこないだみたいなふうに思えるんですって。

時代は、すっ飛び抜けて。
私は昨日、ガラケーからスマホに変えた。
イマドキはもう、保護者同士のやりとりは「ライン」なのであった。
で、知り合いのお母さんに会う度に「スマホにしないんですか〜〜?」と言われてた。
機械関係が苦手な私は、そう言われるたびに「ああ、なんとめんどくさい」と嘆いていたのだが、
いよいよ「ライン入って下さい」という無言の圧力に負けて、スマホに変えた。
ラインに入ってないと、連絡事項とかで、周囲に迷惑かけるらしいんである。

初スマホ。
老眼鏡をかけて、おぼつかない手つきで文字入力の練習をする様は、まさに「ババア」。
小学校の教科書みたいな「活用ガイド」なるものを見ながら悪戦苦闘。
「電話をかけてみよう」とか「文字を入力しよう」とか。
まぁ、このへんは我慢できる。しかし、「バックアップ」とか「初期登録」なんて単語が出てくると、
途端にイライラし始めて、思いっきりその「教科書」を鬼の形相で真っ二つに引き裂きたくなった。
老害。しかし「大人なんだから!!」と、その衝動はグッとは抑えた。

で、離れて住んでる長女に、ショートメールを「自力で誰にも頼らず」送ったら、
「ガンバレ!!」と返事が来た。そして「ラインはやってる?」との事。
なんというか、イマドキの若者とリアルに接したような、そうか、世間は皆こうなのかと、
自分が化石みたいになってた事を実感した。

「けっ、スマホなんて!!」と昨晩は酒飲んで荒れてた。
朝起きた時も「スマホの勉強・・・」と、鼻にシワよせて、思いっきり臭いもの嗅いだみたいな顔してた。けど、長女に「ガンバレ」と返信をもらって、途端に彼女が身近に感じられて「ちょっと頑張ってみようかな♬」とか思うのは、まったく現金な話である。

とりあえず、こーやって、4月の休日は過ぎてゆく。
片手にサントリーのハイボール。


|

« 2009年6月 | トップページ